El Abrazo Tango Club の13周年記念パーティー


昨日20日金曜日、Zoraida と Diego の主催するEl Abrazo Tango Club がミロンガ13周年の記念パーティーが開催され、関係者がお祝いに訪れた。13年前のブエノスアイレスではタンゴを踊ろうと思ったら夜しかなかった。ミロンガ(タンゴを踊るサロン)が始まるのは早いところで22時。大抵のところは23時から朝の4時位までやっていた。そこへマチネのミロンガをはじめたのがConfiteria Idealで、その仕掛け人となったのが彼らだったと言ってもいいだろう。昼間の12時からクラスと練習会、そしてミロンガ。夜の外出はちょっと・・・という人やオフィスを抜け出して、という人に歓迎されて現在に至る。今は毎日12時から真夜中までレッスンやミロンガがぎっしり詰まっており、地元の人だけでなく海外からのツーリストも多くなった。
歴史のあるシックな建物ということもあり、映画やコマーシャルの撮影にも使われることが多い。
彼らのレッスンは火曜日と金曜日の12時から3時まで。金曜日はそのあと8時半までミロンガとなる。
Diegoの踊りはTango Zenと呼びたくなるほど繊細で、優雅なリードをしてくれる。こんな繊細な踊りをする人は滅多にいない。Zoraidaはベテラン教師で、細かい点を鮮やかに指摘してくれる。
金曜日のミロンガに訪れるミロンゲーロの顔ぶれも見逃せない。見ているだけでも面白い、味のある踊り手たちが見られるだろう。(写真はZoraida Fontclara とDiego Alvaro)

初心者の心構え/Miguel先生のレッスン


最近グループレッスンで感じるのは、やはり基本の大切さだ。例えば、習い事に対する心構えについて考えてみることにしよう。日本人だと一般の人は何か新しいことを習う際、謙虚なこころをもってあたる。師の言うことに対しても素直に受けとめるだろう。だが、今どきのタンゴ教室を訪れる人は大抵あせっているというか物の見方が軽いというか、少し基本ステップができてきただけですぐに他の動きを習いたがる。短期滞在の人にはしょうがないのかも知れないが、結局足型だけ覚えタンゴというものを表面的に触れただけで帰ってしまうことが多い。中には一つの基本の組合せ(サリダ/8ステップ)を繰り返し練習に励み、その中に面白さを発見する人もいる。そういう人はラッキーというか、タンゴのこころに近づけたといえよう。20年前自分が初心者だった時、大変運よくいい師に恵まれたと思っているが、その中の一人Miguel Balmaceda先生(SalonCunningでMiguel & Nellyの教室をもっていた)は、3時間のクラス中に特に細かい説明なしにこのサリダのステップだけ練習させたものだった。グループにはいろいろなレベルの弟子がいたが、はじめて入門した私にははじめの3回のレッスン(つまり合計9時間)はそれ以外のことはさせてもらえなかった。すでにオーチョ、ボレオ、ヒロなど知っており、自分を中級レベルぐらいに思っていた私は少しショックを覚え、何回か飽きてしまいそうになったが、この為に留学できたのだからととにかくへばりついて頑なに練習したのを覚えている。パートナーチェンジをしながら、いろいろな人と一緒に踊った。サリダだけのタンゴでとにかく沢山後ろへ歩いた。そうするうちに不思議なもので、いつの間にか歩く基本が身に付きさらに音を聞けるようになっていた。人間同じ動きを繰り返し行っていると体が覚えてしまうもので、考えなくとも自然にクロスするところはクロスできたり、余裕がでてくるので、相手の動きや気持ちに敏感になってくるのだ。そこで感覚が自由になったところで音楽が中にしみ込んでくる。自分の体と相手、音楽が一体に感じられたらしめたもので、そのときこそタンゴの醍醐味を味わえるといえよう。・・・ (写真はMiguel&Nelly先生)