
アルゼンチンタンゴを鑑賞する際または習おうとする際に知っておいて欲しいのは、音楽的に3種類のカテゴリーがあるということ。それはリズム(ビート)によって分けられる。タンゴは主に4ビート、ミロンガが2ビート、バルス(いわゆるワルツ)が3ビートとなる。ダンスの基本は共通しているが、音(リズム)が変わればステップもやはり変わらねばおかしい。同じステップを使うこともあるが、テンションを変えて使っていくのだ。また、ステップ<かたち>だけでなくそのスピリット<色合い>も変わるところがこのダンスの妙味でもある。ここでやや日本的ともいえるが、私なりの解釈をお伝えしよう。
ダンスという言葉を日本語に訳すと“舞踊”となる。これは「舞」と「踊り」という二つの違う面(スピリット)を抱えているわけで、言うまでもなく「舞」は能や地唄舞に代表されるように地をすべる如き動きに始まり、軽やかで円形イメージの動きへとつながっていく。それに比べ「踊り」は民謡や盆踊り、歌舞伎踊りに代表される踏んだり跳ねたりする動きがイメージとなる。その違いは「静」と「動」にも象徴され、それが“バルス”と“ミロンガ”に当てはまるのだ。そしてそれが組み合わさったのが「舞踊」でありタンゴといえる。
今後できるだけビデオも紹介したいと思ってますが、それを見る際はこんなことにも気を配って見てみてください。「あっ、これはミロンガよ!」となったら貴方もタンゴ通に…。

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